In Other Waters
概要
碧く染まった異星の海を、AI の視座から「観測」する SF エコロジー・アドベンチャー。直接的な情景描写を排し、洗練されたインターフェース上の数値と波形のみで生命の鼓動を捉える、ミニマリズムの極致とも言えるデザインが特徴。未知の標本を採取し、断片的なデータから惑星の生態系を紐解いていく過程は、純粋な知的好奇心の充足。AI という冷徹なレンズを通して、生命の躍動と惑星の孤独を深く識る、知的な静寂に満ちた探索行。
開発元: Jump Over The Age
ジャンル: アドベンチャー, インディー
感想
・ゲームプレイ
とても挑戦的なアドベンチャーです。
スクリーンショットを見ればわかりますが、ミニマルな UI 上で文字情報を元に異星の海を探索していきます。
と言っても読むだけではなく、サンプルを集めて活動限界前に帰還し解析するというローグライク的な要素もあります。
人間である博士が探索し、得た情報を AI であるプレイヤーが認識した結果がゲームプレイ画面であり、二人三脚で未知の生態系を探求していくのは想像以上に臨場感があります。
ゲームシステムの都合上、文字を読むのが苦手だと楽しみにくいですが、本を読んで情景を思い浮かべる方には合っていると思います。
異星の生態系を描写しており文章量も多いですが、日本語のローカライズは丁寧で全く以て世界観の把握に問題ありません。
本当に生態系が緻密に構築されており、DLC のアートブックと合わせるとよりリアリティが増します。
・ビジュアル・音楽
最高にミニマライズされたデザインですが、この中でも生態系や環境は生き生きと描写されているのがすごいです。
例えば、浅瀬は明るく爽やかに、深海は真っ暗で周囲環境がわかりにくい、といった具合に色彩がとても有効に使われています。
また環境は等高線で表現されるのに対し、生物は基本的に円の集合で表現されます。
ただの丸の集まりなんですが、ミニマルな画面の中で丸が躍動することでそれが生きていることを実感させてくれます。
制約された上で如何に表現するか、は私の好きなテーマですが、これは大成功しているのではないでしょうか。
どこでスクショを撮っても絵になるくらいのアーティスティックで感動します。
あくまでアドベンチャーなので基本焦る必要はありません。
ゆっくりとスクショ撮って下さい。
・その他
2025 年春くらいにグッズとしてカセットテープなどが数量限定で発売されていましたが、送料が馬鹿にならず泣く泣く断念しました。
このデベロッパーさんの Citizen Sleeper も近いうちにやりたいですね。
ギャラリー